気持ちが入れば昼も夜も関係なく制作に没頭するため、自然と家にいる時間が短くなり、家族とすれ違いの生活があたりまえのようになっていました。とくに子どもたちが小さい頃は、家にいると騒々しくてアイディアを考えることもできないので、意図的にアトリエで過ごすことが多かったそうです。気がつけば夫婦の会話が極端に減っていました。小さな子どもに版画の話をしてもおもしろくないだろうと思って何も語らずにいるうちに、子どもたちはどんどん成長してしまいました。
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おそらく子どもたちはいまでも自分の父親がどんな仕事をしているのか、よく知らないのではないだろうか。「家族を愛していないわけではありません。でも、どう接していいかわからなくなってしまったんです」家族が家族らしく暮らすためには、日常生活のなかで夫婦や父子が自然に接する場所が必要です。しかし、何よりもまずご主人がそこにいたくなる家でなければならない。あたたかい家族を象徴するような家をつくりたい。自然光がふりそそぐ「ひまわりの家」のアイディアは、そこから生まれたのです。
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