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建設業では新入社員でも人を使う立場にある

2011.10.28

一般的な建設業の職員の仕事を他の業種と比べてみた場合に、根本的に違っている点がひとつある。それは、建設業の職員は新人社員でも人を使う立場にあるということである。建設業は、時と場所により仕事が変動するという悩みがある、そこで、一般に作業者の数を極力少なくし、あるいは外注という形をとるなど、いわゆる施工を管理する会社と、施工する会社あるいは班とに分かれている。新入社員のみなさんの多くが参加する会社は、前者の工事を管理するタイプが普通である。

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したがって、みなさんは日ならずして、外注先あるいは労働者の先頭に立って指揮監督をするという立場に立つ。他の製造業や商業では考えられないことである。一番下くらいの職でも、人を使う、人と折衝するという仕事(つまり監督)をしなければならない。これが、他の業種と比べて、とりわけ知恵と汗を要求される第一の理由である。第二には、建設業はどんな大きい会社に入っても、ふだんの仕事は数十人、数人もしくは一人である。それは、現場が各所に散在しており、それらの中のひとつを担当するのがみなさんの仕事だからである。会社が、どんなにやかましい規則をつくってみても、現場の人たちにその気がなければ守れるものではない。たとえば、多くの会社で見られる標語のひとつに「行先の明示」がある。打合せなどいろいろの理由があろうが、会社と出先の現場とでは連絡がとれにくく、一生懸命その改善を工夫しようとしていることの表れである。一人ひとりのキビしい自覚と行動、あるいは一人ひとり、または個別の現場別に仕事の進み具合を管理していくやり方をとるのが、建設業の特徴であることを知っておいてもらうのも無意味ではない。